Menu does not appear
-- SiteMap

ABCC-放影研設立70周年の記念行事

フレッド・メトラー氏 坪井 直 氏
感謝楯を披露する丹羽太貫理事長 会場の様子

ABCC-放影研の設立70周年を祝う記念式典・講演会を2017年6月19日(月)、広島県医師会館1階ホールで開催しました。健診協力者をはじめとする被爆者および市民のみなさん、マスコミ関係者、放影研職員・OBなど300名を超える参加がありました。本年は、放影研の前身であるABCC(原爆傷害調査委員会)が1947年に広島に設立されてからちょうど70年目に当たります。

記念式典のメッセージは「感謝」でした。しかし感謝には、それに先立って過去をしっかり受け止める必要があります。丹羽太貫 理事長は、冒頭のあいさつで「ABCC時代の不幸な時期について、その後を継ぐ者として大変重く受け止め、さらに心苦しく残念に思っている」と被爆者と被爆二世の方々に述べたうえで、それにも関わらず放影研の調査研究にご協力くださったこれらの方々に深い感謝の意を表明しました。ついで放影研をこれまで支えてくださった地元関係者、そして日米両国政府に対して謝意を伝えました。

記念講演会では、まず、米国ニューメキシコ大学医学部放射線科名誉教授・臨床医学教授のフレッド・メトラー氏が、「知識という贈り物:世界中の人々の日々の生活に対する原爆被爆者の寄与」と題して講演。医療現場でのCT撮影に関して、診断のための有益性と被ばくリスクの比較検討や、航空機乗務員の被ばく線量管理などに、放影研が公開するがん罹患リスクのデータが世界で最も信頼される基準として使用されていることなど、具体例を挙げて分かりやすく紹介されました。

続いてふたつ目は、広島県原爆被爆者団体協議会理事長の坪井 直 氏の「被爆者の生き様」と題する講演。爆心地から約1.5km の場所で被爆して地獄と化した市内をさまよい歩き御幸橋付近で死を覚悟したことなど自身の壮絶な被爆体験と核兵器廃絶に向けた決意を熱く語り、「放影研には人類のために今後も研究を続けてほしい」との力強い励ましの言葉も頂戴しました。

最後に、丹羽理事長が、調査研究に協力してくださった皆さまへの感謝の気持ちを込めた感謝楯を会場で披露し、閉会となりました。